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「次世代管理者育成講座」受講生による「折鋳鶴」の制作

 広島県鋳物工業協同組合では人材育成事業の一環として、組合員企業の次の時代を担う社員の育成に資するため、「次世代管理者育成講座」を開催しており、平成25~26年度に実施した講座では鋳物屋の原点に立ち返り、主題を「ものづくり」 として鋳物による作品制作に取り組みました。
 作品のテーマは平和都市広島を象徴するものとして 「折鶴 」を選択し、鋳物による夫婦鶴のモニュメントを制作しました。
 活動は基本的に受講生の自主性を発揮させることで進めており、作品の決定、図面や模型の作成、鋳物の製造方法の決定などを受講生が協議し制作に取組みましたが、実際に鋳造に取り掛かってみると納得できる鋳物はそう簡単には得られず、繰返し作成を試みることとなりました。
 折鶴という特異な形状をもつものを、あますことなく表現するためには、薄く、細くという日常の業務にない技や工夫が求められ、数々の製作手段に係る配慮が必要とされましたが、顧問の指導を受けながらも受講生12名の2年に亘る努力の結果、見事に「夫婦鶴」が完成に至りました。
 完成した 「折鋳鶴」 は、「平和」の祈りと併せ広島の地場産業である「鋳物」の技術を世界へ向けアピールすることを願い、岸田文雄外務大臣へ寄贈させて頂くこととし、平成27年3月28日、贈呈させて頂きました。

 「折鋳鶴」作品スペック
       雄 :横幅 40cm ☓ 長さ 16cm ☓ 高さ 20cm

       雌 :横幅 09cm ☓ 長さ 15cm ☓ 高さ 13cm

      飾り台:55cm ☓ 25cm ☓ 4cm

      総重量:12.4㎏

祈祷鶴岸田大臣へ寄贈
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